すっぽんと六ペンス

The Suppon and Sixpence

レシート買取アプリ「ONE」サービス停止

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一部界隈で話題のレシート買取アプリ「ONE」ですが、先日、早速サービスを停止したようです。

僕も最初に見たときは「すごい時代になったものだ」という感銘と同時に、「すぐにサービスが終了しそうだ」とも思いました。

 

概要

「ONE」は、山内奏人という現役高校生(!)が作りました。

アプリの仕組みとしては、

  1. 「ONE」に登録する。
  2. アプリ経由でレシートを撮影する。
  3. レシートの写真1枚につき、10円がもらえる。
  4. 3で貯めたお金を自分の銀行口座に移す。

というものです。

「ONE」への登録は電話番号認証だけで可能です。

が、4の出金の段階で免許証などによる本人確認が必須です。

要は、ONEの運営会社が、顧客属性(性別・年齢・住所)と購買傾向(レシート)を収集し、ビッグデータとして他社へ販売するわけです。

ユーザーはその対価として10円を得ることができます。

 

懸念点

よく言われる、個人情報に関しては、もう今更感があります。

そもそも、クレジットカードやポイントカードが巷にあふれている以上、「いつどこで誰が何を買ったか」は筒抜けだと考えたほうが健全です。

バレて恥ずかしいものは、現金でこっそりと買ってください。

 

それより僕は、ユーザーへの訴求力のほうが気になります。

初日こそ想定を上回る(想定が低すぎるという話は置いておく)盛況ぶりでした。

が、今後、10円を得るために何人がアプリを起動するでしょうか?

実は、本アプリが読み取れるレシートは1日に10枚以内と決まっております。

10枚のレシートを横並びにし、一気に撮影する。

これを365日行ったとして、3万6500円になります。

1日に10枚もレシートを用意できる層が、この程度の金のために毎日動くとは思えません。結構手間なので。

 

また、他人のレシートを自分のものとして撮影する行為は、実質的に防ぎようがありません。

レジ打ちの経験がある人はわかると思いますが、他人のレシートなど、余裕で手に入るのですよ。

こういうノイズが混ざると、途端にマーケティングへの利用は難しくなってきます。

 

21世紀の広告

着眼点はとても面白いと思います。

誰かにとっては路傍の石でも、誰かにとってはダイヤモンドかもしれません。

ただ、僕が使った感想としては、ユーザーに「石」を拾わせるインセンティブが低いかな、と。

例えば、カメラを起動することなく、クレヒスを直接売ることができれば、さらに便利になるでしょう。

「nommoc(ノモック)」という福岡の無料タクシーもそうですが、最近はターゲッティング広告が熱いですね。

r.nikkei.com